★ 友に 後輩に 地域に 憶念の思いずっと 、大阪府豊中市 ![]() |
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◇戦後25年経て同期の願い込め慰霊碑建立 ![]() ![]() 私は庭の花を供え、石磨きを手伝った程度だったが、一人でよりも同窓の先輩とともに参拝すると、80年前の戦火に倒れた同窓の方々に一歩近づけるように思えた。 碑には清掃前から花が供えられていた。「遺族でなくても、お墓参りに来る時にこの碑にも心をかけておられる人がいるのでしょう」と越智さんは話された この墓地には日清、日露戦争からの戦没者の墓碑が多く建てられている。憶念の碑のすぐ近くにも、「昭和二十年八月六日 廣島市に於て原子爆弾にて戦死 享年二十二歳」「昭和二十年八月二十日 中華民国湖南省…兵站病院にて戦病死す 二十一歳」と刻まれた墓があり黙礼した。8月15日の目前に、時にはその後に、この地区からだけでも多くの若者が命を失ったのだろう。 豊中中学・高校創立90周年に当たる2011年、憶念の法要が看景寺で行なわれ、「憶念の碑」を豊中高校内に移転する計画が持ち上がった。ところが、堅牢に見える石の劣化が進んでいてクレーンでの移動に耐えられないということがわかり、断念となったそうだ。「地域で大事にされてきたので、ここで歴史を語り続けることになって良かったかもしれません」。越智さんの言葉に私も同じ思いだった。 ◇校内中庭に記念プレート 16人の犠牲伝える ![]() ![]() 時は経ても、在校生はもちろん卒業生にとっても、戦争と平和を考えていく手がかりになり続けるだろう。 =2025年6月4、6日取材 (文・写真 小泉 清) ◇ *「憶念の碑」「憶念の記念プレート」についてのお問い合わせ先 豊陵会事務局 電話06-6849-4973 月水金の10:00~15:00開局 ★ 軍需工場空襲、社員と動員学徒の慰霊祭続ける=2025年6月6日取材 ⇒トップページへ |