船宿寺~高鴨神社 春の花々 奈良県御所市 ![]() |
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黄金週間の出だしは天候ままならず山に行きそびれ、4/30も雨が残りそうなので金剛・葛城の大和側(奈良県御所市)の山麓歩きに切り替えた。今年1月末、霧氷の金剛山から下りてきた時の山麓の景色が印象的で、次は春の花の時季にと考えていたこともある。 名古屋空襲生き抜いた椿「大城冠」も![]() 菅原正光住職(94)は戦争末期、旧制五條中学から名古屋市の工場へ学徒動員、この日就業中に猛爆を受けた。「大城冠の苗は、名古屋の園芸家が『椿を育てている寺がある』と訪ねて来られたもので、私の空襲経験はご存じなく、不思議な縁を感じます。『よみがえりの椿』として、皆さんの目に留まる鐘楼横で育てています」と話された。 菅原住職は。御所市の金剛・葛城山麓の住民でつくる「かづらき 煌(きらめき)ネットワーク」の会長も務める。「『コロナでこの3年間来れなかったが、今年は念願の花を見られました』と喜んでおられる拝観者の方が多く、嬉しかったです。ただ、5月3日の花まつりに満開になる花が、今年は4月20日に咲きそろってしまいました。温暖化は本当に重要な問題です」と、5月20日の総会でも、強調していた。 ![]() ◇「オオデマリの道」飛び入り花見も楽し 船宿寺の境内だけでなく、周囲の道沿いにもオオデマリの花が続き、「オオデマリの道」と呼ばれている。庭の奥に見事なオオデマリの木=写真=があり、3人でお茶されていたので「ちょっと見せてください」と声をかけると、おかみさんが「どうぞどうぞ」。混ぜてもらってコーヒーもいただき、花見を楽しんだ。おかみさんのほかは、八尾市から来ているご夫婦で、こちらに来て知り合いちょくちょく寄っているとか。 十数年前に「集落をオオテマリでいっぱいに」という話が起き、鉢植えからこんなに大きくなったそうだ。 ◇鴨氏の総社、青紅葉が包む深遠な池 ![]() ![]() (文・写真 小泉 清) ⇒トップページへ |