夏の霧ケ滝 兵庫県新温泉町           ru
・時期 一般的には5〜11月
・交通 大阪方面からなら、舞鶴若狭道〜近畿豊岡道・八鹿氷ノ山IC〜R9〜県道262
・電話 

上山高原ミュージアム ふるさと館(0796・99・4600)、新温泉町役場(0796・82.・3111)

注意 足元など登山に相当した装備で。行楽気分では危険。
    =2020年7月2日取材

岸田川の源流域、濃い緑の中を落ちる霧ケ滝
(左下の朱色の点が先着の登山者)
 
 
  4、5月は新型コロナウイルスの問題で行けなかった大阪府外への遠征をようやく再開。兵庫・鳥取県境の扇ノ山(1309m)山腹の奥深くにある霧ケ滝(兵庫県新温泉町)を見に谷を遡った。扇ノ山には2007年と2014年の秋に上山高原経由で山頂を踏んでいるが、 霧ケ滝はその時からの宿題だった。

 但馬の奥深く 霧になって落ちる65mの名瀑

  日本海の浜坂海岸に注ぐ岸田川の源流域、林道わきに車を置いて谷沿いの2・4キロの「探勝路」を上流にたどる。探勝路といっても箕面の滝道といった感じではなく、踏み跡はあっても巨岩の間を縫い、石を飛び越えてと立派な渓谷トレッキングき。昔使われた鉄橋も残っているが、度重なる水害などで通れなくなり、簡便なつくりの木橋=写真右=を滑らないように気をつけて渡る.。

  中間地点で流れを離れて高巻きした後、再び流れに下りて対岸に渡ると、源流の核心部。南側から入る支沢に、白く長い絹糸を垂らしたような絹糸の滝が流れ落ちている。トチやカツラの巨木=写真左=の足元を歩けば、小滝が連続し、淵や釜がのぞいている=写真右。花の時期は逸したが、イチリンソウ、ニリンソウ、イワタバコなど林床の植物も豊かなようだ。まだかまだかと思いつつ、入口から2時間ほど歩くと、視界がぱっと開けて霧ケ滝が姿を見せた。

 高さ65m、濃い緑の木々の間を真っすぐに落ちる堂々とした大滝だ。入口で一緒になった若手のペアがすでに先着、直下で写真を撮っているて姿が随分小さく見える。主な流れだけでなく、伏流水が岸壁の「割れ目などから噴出して流れ落ちる潜流瀑が幾筋も見られて力強い。落ち口まで近づくと、滝の水が文字通り霧状になって飛んできて服がすぐ濡れるほどだ=写真下。急崖を一気に落下するので、落水は中途で飛散し霧にとなるため、滝壺ができないという。

 さらに奥に赤滝という名瀑があるそうだが、さらに険路が続くので、今回はこれまで。復路も滑ったり転んだりしないように時間をかけて、入口に戻った。岡山から来た若手の二人は、この山域を含め滝巡りトレッキングを続けているとのこと。河原でゆっくりランチをつくって後で戻ってきたので、無事完遂を祝ってさよならした。

 車で20分ほど下手にある地元のNPO「上山高原エコミュージアム」の拠点・ふるさと館を訪ねた。コロナの感染防止ということで「ススキ草原の山焼き」など4,5月のイベントは中止されたが、緊急事態宣言が解除された5月下旬には霧ケ滝探勝路の橋の補修やロープの取り付けを実施。6月6日には今年度初のイベントとして霧ケ滝トレッキングを開き、10月にも予定している。私も事前に問い合わせをして情報を教えてもらい、頼りになる存在だ。

 探勝路の入口では駐車場の整備工事が行われていて、8月にオープンする。大がかりな施設設置や探勝路の過剰な整備は行わないとのことなので、霧ケ滝は深く秘められた名瀑はあり続けるだろう。但馬でも奥の奥の地なので電車・バスは使いづらく、大阪北部からでも入口まで車で3時間半はかかるが、その分訪れる価値は充分にある。 (文・写真  小泉 清)

 ★上山高原〜扇ノ山の紅葉、ススキ =2004.10..23

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